フィジカルAIを試すための一体型パッケージ
富士ソフトとダイドーは、協働ロボット向けの「フィジカルAIスタートパッケージ」を共同開発した。2026年10月に名古屋市で開催された「ダイドーロボット創業50周年祭」で、実機デモを公開している。
本パッケージは、フィジカルAIの導入前に、企業が検証やPoCを始めるための開発環境として提供される。生産ラインへそのまま導入する製品ではなく、活用方法や実現可能性を試すことが主眼となる。
パッケージの構成
主な構成要素は次の通り。
- ファナックの協働ロボット「CRXシリーズ」
- NVIDIA製GPUを搭載したPC
- 対象物を認識するためのカメラ
- ロボット制御やAI処理に必要なソフトウェア
ハードウェアと基本ソフトウェアを含む価格は、1200万円台からを想定している。
自然言語によるロボット操作
デモでは、人が自然言語で指示を出すと、AIが内容を解釈する。続いてカメラ画像から対象物を認識し、協働ロボットが対象物をつかんで指定された場所へ運搬した。
この仕組みにより、センサーやカメラから得た情報をAIが処理し、ロボットの動作につなげるフィジカルAIを検証できる。
開発・カスタマイズ環境
パッケージは外部ネットワークへの接続を必要とせず、オンプレミス環境で稼働する。ROS 2とPythonの基本的なプログラミングスキルがあれば、利用企業側でカスタマイズできるという。
今後は、模倣学習、未知物体の異常検知、不定形物のピッキングや箱詰め、環境変化への適応などを対象としたパッケージも開発する計画だ。
提供時期と販売目標
両社は2027年1月から本格的に受注活動を開始し、2028年度に年間100台の販売を目指す。
ダイドーは、ロボット導入前の実機検証に利用できる拠点を名古屋や東京など全国4カ所に設置している。ロボット本体の販売に加え、生産ラインの構築、設計、立ち上げも手掛けている。



