Kimi K3.1 Proとは
中国のMoonshot AIは2026年10月23日、オープンウェイトモデル「Kimi K3.1 Pro」を発表した。前世代の「Kimi K3」に事後学習を施し、コーディング、3Dモデル造形、財務関連業務の能力を強化したモデルだ。
総パラメータ数は2.8兆、推論時に使うアクティブパラメータ数は1040億。最大コンテキスト長は100万トークンとしている。モデルの重みは11月4日までに公開予定だ。
悪用防止を考慮した学習データ
オープンウェイト版について、Moonshot AIは悪用防止のためサイバーセキュリティ関連データを除去して学習したと説明している。
ベンチマーク結果
Terminal-Bench 4.0
ターミナル上での動作性能を測定する「Terminal-Bench 4.0」では65.7%を記録した。記事によると、この結果はOpenAIの「GPT-6 Astra」を上回り、Anthropicの「Claude Opus 5.5」に迫る水準だ。
Intelligence Index
Artificial Analysisの総合指標「Intelligence Index」では55ポイントで全体4位となった。同社の評価では、重みの公開後にオープンモデル首位になる見通しとされている。これは将来の順位に関する見通しであり、発表時点で首位になったという事実ではない。
高速版Kimi K3.1 Pro Highspeed
通常版より2〜3倍高速に動作するとされる「Kimi K3.1 Pro Highspeed」も同時に発表された。発表日から以下の手段で利用できる。
- Kimi.ai:Web上でモデルを利用する
- アプリ:対応アプリから利用する
- API:開発するサービスや業務システムへ組み込む
2〜3倍という速度は提供元が示した値であり、記事中に利用環境別の詳細な測定条件は記載されていない。
API料金とタスク単価
通常版のAPI料金は100万トークン当たり入力2ドル、出力10ドルで、前世代のK3から値下げされた。Highspeed版のAPI価格は通常版の2倍となる。
一方、Artificial Analysisは、出力トークン数の増加を考慮すると1タスク当たりのコストは1.98ドルで、K3とほぼ同等と評価している。トークン単価の値下げが、そのままタスク単価の低下を意味するわけではない点に注意が必要だ。
要点
- K3.1 Proはコーディング、3D造形、財務関連業務を強化したオープンウェイトモデル
- 最大コンテキスト長は100万トークン
- モデルの重みは11月4日までに公開予定
- 2〜3倍高速とされるHighspeed版をKimi.ai、アプリ、APIで提供
- 通常版APIは入力2ドル、出力10ドル/100万トークン



