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設計知識を対話で蓄積、GHELIA AutoDeck新版

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GHELIA AutoDeck Ver.1.1とは

ギリアは2026年10月20日、設計開発向けナレッジ基盤「GHELIA AutoDeck」の最新版「Ver.1.1」の提供開始を発表した。マルチモーダルLLMを活用し、設計開発に関する文書、3D CADモデル、シミュレーションデータ、画像などをナレッジとして蓄積・管理するプラットフォームである。

新版では、AIとの対話によるナレッジ作成、記述形式をそろえるテンプレート管理、複数資料を横断した回答生成などが追加された。

追加された主な機能

ナレッジワークスペース

「ナレッジワークスペース」では、3Dモデルやシミュレーションデータなどを投入すると、LLMがチャット形式で利用者に質問する。利用者はテンプレートの選択、必要事項への回答、追加ファイルの送信を通じてナレッジを作成できる。

  • CADモデルや数値データの必須項目を変更できる
  • ドラッグ&ドロップによるファイル入力に対応する
  • 自由記述で生成内容を補足・修正できる
  • AIの生成結果を利用者が確認し、補足した上で確定する

ナレッジテンプレート

「ナレッジテンプレート」では、目的、観点、入力項目、論点などの構成や、使用するデータの種類を業務工程・部門に合わせて設定できる。LLMが利用者へ提示する質問も管理対象となる。

登録時にはLLMが記述内容を採点し、設定した基準に達していない場合は追加情報を促す。テンプレートは工程、部門、プロジェクト単位で複数作成でき、異なる種類のナレッジを統一した形式で管理できる。

類似形状検索と検索メニュー

自然言語によるテキスト検索に加え、アップロードした3D CADモデルから類似形状を持つ過去データを検索できる。図面番号やファイル名が分からなくても、モデル形状に関連するナレッジを探せる。

Ver.1.1には、関連資料の検索、技術調査、表形式での比較、要約、計算などの検索メニューが用意されている。検索時は「精度優先モード」と「速度優先モード」を選択可能だ。

複数ナレッジからの回答生成

新版では、検索結果に一致した資料を一覧表示するだけでなく、複数のナレッジを横断してLLMが要約回答を生成する。記事では、複数の熱解析データに含まれる成功要因や失敗要因を横断的に整理し、要約や抽象化した知見を示す利用例が挙げられている。

既存システムとの位置付け

ギリアは本製品を、PLMやPDMを置き換えるものではなく、その上位に位置する「ナレッジレイヤー」と位置付けている。従来の設計データの保管・登録に加え、AIが構造化・言語化したナレッジを蓄積し、設計開発だけでなく営業や経営層なども部門を横断して活用できる仕組みを目指すとしている。

使い方の流れ

  1. 3Dモデル、シミュレーションデータ、画像などをワークスペースへ投入する
  2. 用途に合うテンプレートを選択する
  3. AIの質問に回答し、必要に応じてファイルや説明を追加する
  4. AIが生成した内容を確認・補足してナレッジを確定する
  5. 自然言語、類似形状、目的別メニューで蓄積済みナレッジを検索する
  6. 複数資料を対象に、要約や横断的な回答を生成する

出典

MONOist:設計開発の知識をAIとの対話で蓄積、横断検索による回答生成にも対応